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幸せを紡ぐ物語
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物語【月夜のできごと】第2話
月夜の主役はこの私。女の子が我が物顔で家の中を物色していると、どこかで小さな声がしました。「ママ…」坊やが眠たげに目をこすりながらリビングに入ってきました。「ちぇっ、また坊やが起きちゃった」女の子は舌打ちをしました。
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物語【月夜のできごと】第1話
ある三日月がキレイな晩のことです。この家に住んでいる、パパとママとお嬢ちゃんと坊やはすやすやと夢の中。窓辺に置かれたママのお気に入りの瓶やグラスが、月明かりに照らされて薄い影を作っています。その瓶の間から、勝ち気そうな顔をした小さな小さな女の子がひょっこりと顔を出しました。
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物語【黄色いバラ】第3話
「あの時、あなたは私がなぜ泣いているのか、聞きませんでしたね」店主はだまって女性の言葉を待ちました。「私、あの日恋を失ったの」さらりとした笑顔で女性が言いました。「どうりで。
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物語【stand alone】最終話
ふと目が覚めて、私は気がつきました。きっともう、星は現れているのでしょう。足下の砂にばかり気を取られ、心の中で星を探し求め続けていたけれど、見上げれば空にはいつも満点の星空が輝いていたのです。この空に輝く星のすべてが、私の目指す星。
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物語【黄色いバラ】第2話
「去年の今頃、雨の日に…」女性が言いかけたとき、店主の記憶にあの雨の日がよみがえりました。「あなたはあの時の…」「はい」「見違えました。お元気そうで」「はい」と答えると、女性は照れたように笑いました。
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物語【stand alone】第1話
私は旅をしていました。長い長い暗闇の中を一人歩く旅です。光り輝く星が見えるでしょうか。私にはまだ見えません。私はどこへ向かえばいいのでしょうか。西か東か、今はそれさえもわかりません。誰かが空を指し示し「ほら、あれがあなたの目指す星だよ」と、教えてくれたらいいのに。
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