【幸せを紡ぐ物語】

物語【祝福】第4話

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送ることもできないのに書き続けた手紙の相手の名前は、ずいぶんと前に僕の母さんであると教えてもらった名前だ。
父さんは母さんを恋しがっていた。
会いたいと何度も書いていた。

もしも自分だけなら船を造り、命の危険を冒してでも君のもとへ旅立っただろう。
だけど、小さな息子のことを考えるとそれはできない。
今は息子を育てることだけが、君への愛の証だ。
…そう書いてあった。

「愛している」
「この無人島から、君への愛を送り続けている」
「会いたい」
手紙にはそんなことばかりが書いてあった。

愛って何だろうか?
父さんの母さんへの愛は、僕が父さんのことを思う気持ちとは違うように思う。

…最終話へ続く
〈絵と文/松本圭〉

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