1. 物語【キャンディ】最終話

    大人になった私には、たくさんの友達ができました。おばあちゃんは相変わらずおしゃれで、近所の人に頼まれては細々したものを縫い、ささやかな生活を楽しんでいます。私はお給料が出ると、美味しいお茶とおばあちゃんの大好きなお菓子を買って、おばあちゃんの部屋を訪ねました。

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  2. 物語【キャンディ】第4話

    おばあちゃんがくれたキャンディ。一人ぼっちで学校から帰る道、こっそりポケットに忍ばせてきたそのキャンディを一粒たべました。すると、夕焼け空が私に優しく語りかけ、「大丈夫よ」と言いました。遊ぶ友達がいない週末、公園のブランコに一人で揺られながらそのキャンディーを一粒食べました。

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  3. 物語【キャンディ】第3話

    私はいつも、友達との悩みや家でのことをおばあちゃんに打ち明けました。おばあちゃんは時には大げさに相づちをうち、時には一緒に笑い、時には私の代わりに怒ってくれました。おばあちゃんに話を聞いてもらった後は、不思議と心がすっきりとしたものです。

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  4. 物語【キャンディ】第2話

    おとなしくて友達が少なかった小学生の私は、ウチから歩いていける場所にあった、おばあちゃんが一人で暮らすマンションに、おばあちゃんが暇そうな時を見計らっては遊びに行きました。マンションのチャイムを鳴らすと、ドアからのぞくおばあちゃんの満面の笑顔。

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  5. 物語【恋人】最終話

    そんなあなたの姿に、まるで暗闇に光が差し込むかのように愛おしさがこみ上げ、私の頬をあたたかい涙がつたいました。私は、砂に足をとられながら、立ち尽くすあなたのもとへ駆け寄りました。手のひらから滑り落ち、あなたのまわりを埋め尽くした砂、それは私の愛です。

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  6. 物語【キャンディ】第1話

    私が子どもだった頃。私のおばあちゃんは「おばあちゃん」なんて呼ぶのが失礼なくらい、若々しくておしゃれな人でした。

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  7. 物語【恋人】第2話

    あきらめることなく両手を広げるあなたと、儚く消えていくゆく砂。一粒の砂さえも残らないあなたの手のひらを見て、私は時折悲しみの涙を流しました。その涙に濡れた砂は黒い小さな塊になり、あなたはそれを拾うと大切そうに胸のポケットにしまいました。ある日、あなたは呆然と立ち尽くしていました。

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  8. 物語【恋人】第1話

    私の愛は砂のようです。無数にあるのに、すくい取ろうとしても指の間から滑り落ち、手のひらには一粒も残らない。サラサラとかすかな音を立て、風に舞って消えていきます。ある日、私はあなたと出会いました。

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  9. 物語【ガーベラ】最終話

    悲しい気持ちで下を向いていた私を、お花屋さんがバケツから救い上げ、手早く新聞に包みました。私はお花屋さんのお家に飾られました。少ししおれてきてしまった私だけど、お花屋さんは私を特別素敵な花瓶に生けてくれました。そして、食卓の真ん中の特等席に飾り、愛情のこもった目で私をながめました。

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  10. 物語【ガーベラ】第4話

    私は花です。ガーベラです。町の小さなお花屋さんに並んでいます。私は今日、どなたのお家に飾られるのかしら。そう思いながらお客様を待っていたけれど、誰も私を選ばないまま、私の花は色あせてきてしまいました。明日はこのお店の定休日です。

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