1. 【物語】恋人

    私の愛は砂のようです。無数にあるのに、すくい取ろうとしても指の間から滑り落ち、手のひらには一粒も残らない。サラサラとかすかな音を立て、風に舞って消えていきます。ある日、私はあなたと出会いました。

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  2. 【物語】喝采

    ある街のはずれ、真夜中になると、どこからかかすかに歌声が聞こえる。その店がどこにあるのか、誰も知らない。夜、もう日付が変わる頃になると客たちが集まり、店の中は活気づく。グラスをかたむけながら語り合う紳士淑女。婦人たちの軽やかな笑い声に、店の空気が楽しげに揺らめいた。

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  3. 【物語】cross road〜後編

    必ずまた会える誰かを信じられるなら、一人も時には楽しいものです。でも、それは孤独ではありません。孤独が好き、なんて言う人は、本当に孤独な思いをしたことがない人なのでは?なんて思ってしまいます。ふと、故郷の星を探して空を見上げました。

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  4. 【物語】cross road

    About storyこの星に、たった一人取り残された宇宙人の女の子。あなたが独りの時、あなただからこそできる何かを、きっと見つけられる。Story私の宇宙船がこの星に不時着して半年が経ちました。

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  5. 物語【ガーベラ】最終話

    悲しい気持ちで下を向いていた私を、お花屋さんがバケツから救い上げ、手早く新聞に包みました。私はお花屋さんのお家に飾られました。少ししおれてきてしまった私だけど、お花屋さんは私を特別素敵な花瓶に生けてくれました。そして、食卓の真ん中の特等席に飾り、愛情のこもった目で私をながめました。

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  6. 物語【ガーベラ】第4話

    私は花です。ガーベラです。町の小さなお花屋さんに並んでいます。私は今日、どなたのお家に飾られるのかしら。そう思いながらお客様を待っていたけれど、誰も私を選ばないまま、私の花は色あせてきてしまいました。明日はこのお店の定休日です。

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  7. 物語【ガーベラ】第3話

    私は花です。ガーベラです。町の小さなお花屋さんに並んでいます。私は今日、どなたのお家に飾られるのかしら。日曜日の昼過ぎ、若い女性がお店にやってきて、私を選んでくれました。私を抱える女性のブラウスからは、甘い香水の香りがしました。

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  8. 物語【ガーベラ】第2話

    私は花です。ガーベラです。町の小さなお花屋さんに並んでいます。私は今日、どなたのお家に飾られるのかしら。土曜の午後、小学生くらいの男の子がお店にやってきて、ずいぶんと長い間考えたすえ、私を選んでくれました。私を抱えて走る男の子のシャツからは汗の匂いがしました。

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  9. 物語【ガーベラ】第1話

    私は花です。ガーベラです。町の小さなお花屋さんに並んでいます。私は今日、どなたのお家に飾られるのかしら。夕方、白髪まじりの紳士がお店の前で足を止め、私を選んでくれました。私を抱える紳士のグレーのスーツからは、一日中働いた人の匂いがしました。

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  10. 物語【希望の歌】最終話

    僕たちが命がけでとってきた希望の箱は空っぽだった。この箱を開ければ、太陽が輝き、空は澄み渡り、木々には緑が溢れ、みんなの顔が笑顔でいっぱいになると思ったのに…。「世界を変えられると思ったんだ。だけど…」がっくりと肩を落とす僕たちに一人の老人が言った。

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