幸せを紡ぐ物語

  1. 物語【ミズキンバイ】第3話

    ある日、すっかり元気を取り戻したミズキンバイの妖精が言いました。「王様、王妃様、私を助けてくれてありがとうございます。お礼にあなたたちの願いを叶えてあげましょう」ああ、とうとうこの日が来たのか、王様とお妃様はそっと目を合わせました。

  2. 物語【小さな灯】第1話

    空の高い高いところのもっと高いところに「ろうそくの庭」はありました。広い庭には長いろうそくや短いろうそく、大きいろうそく小さいろうそく、たくさんのろうそくがあって、明かりが灯っていたり消えていたりしています。

  3. 物語【candle in the wind】最終話

    「さあ、今から僕はこの世界でやるべき仕事をすることにするよ。君の心にもう一度恋の炎を灯そう。」そういってその人は小さなキャンドルを出して、火をつけた。「君はまた恋をするだろう。

  4. 物語【ミズキンバイ】第2話

    カエルの王様と王妃様は、ミズキンバイの妖精を大切に抱えて自分たちのお城へ戻りました。そして、お城の庭の、一番お日様の光が当たる場所にミズキンバイを植え、その草の上に妖精を寝かせました。眠っているミズキンバイの妖精を、お日様が暖かく照らしています。

  5. 物語【夜明け】最終話

    しばらくすると、すっかり葉が落ちた木々の向こう、太陽の光がかすかに空を照らし、雪の上に透き通った影を作り始めました。新しい雪、新しい足跡、新しい太陽、新しい1日、新しい希望…すべてが新しい、夜明け。凍えた指先に、昇り始めた太陽のかすかな光さえも暖かく感じられます。

  6. 物語【candle in the wind】第5話

    「苦しいかい?」「はい、苦しいです。私にとっては彼への思いは永遠だった…」永遠の愛のはずだった。そう思いたいのだろう。「忘れられるのでしょうか」「忘れなくてもいいんだよ。時の流れというのは優しいものだ。いつか彼との思い出も、穏やかな気持ちで思い出せる時がくる。

  7. 物語【ミズキンバイ】第1話

    あるところに、カエルの王様と王妃様がいました。王様と王妃様には子どもがなく、とても寂しく思っていました。ある日のこと、王様と王妃様がいつものように散歩に出かけると、草影で小さなミズキンバイの妖精が倒れていました。ミズキンバイという植物は地面を這うように広がって生えています。

  8. 物語【夜明け】第2話

    あるとても寒い晩、もうすぐ夜が明ける頃、少女はそっと家の外に出ました。雪は宵のうちに止み、降り積もった雪が淡く光り輝いています。見上げると、空にはまだ冬の夜を彩る星たちが輝いていました。「お母さん、いってきます。私、神様のご褒美が何か知りたいの。

  9. 物語【candle in the wind】第4話

    私はその晩夢を見た。このところ、決まって明け方に泣きながら目を覚ましていたけれど、見た夢は覚えていなかった。だけど、その晩の夢は鮮明に心に残るものだった。私は荒れ果てた荒野のような、見渡す限りの灰色の世界で冷たい風に吹かれていた。感じるのはただ孤独だけ。

  10. 物語【in blue】最終話

    途切れない日常と非日常。海の底の透明感と静けさの中で漂う人魚は、日常も非日常も知りません。濁った海面から見るあの人は、なぜ恋人を失ってまで働くのでしょう。涙も一時のドラマも、何もなかったかのように海はさざめいています。

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