幸せを紡ぐ物語

  1. 物語【遠くへ行きたい】第2話

    ご主人様はこのところ毎日が退屈でたまらないようです。夏休みだと言うのに友だちと遊ぼうともしないで、しょっちゅう世界地図を眺めています。友だちが夢中になっているゲームもテレビも、ご主人様にとってはどこかの大人が作った偽物の世界にすぎません。

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  2. 物語【睡蓮】第4話

    1年前、夢破れて故郷を離れてから、誰かのために力を尽くすなどと言うことがあっただろうか…。思えば今日まで、ただひたすらに自分のためだけの道のりだったと、若者は歩きながら旅路に思いを巡らせていました。小さな睡蓮の池を出てから、ちょうど丸一日たった午後、歩き続けた若者は西の森へつきました。

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  3. 物語【遠くへ行きたい】第1話

    私の飼い主であるご主人様は、どちらかというと物静かな女の子です。ですが、負けん気が強いところがあって、時には学校でいじめっ子に立ち向かい、家ではお父さんに囲碁の勝負で負けては悔し涙を拭い、いつでも心の中に秘めた炎を燃やしているのです。

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  4. 物語【睡蓮】第3話

    「旅の方、あなたにお願いがあります。私はとても大切な約束で明日の夕方までに西の森へ行かなければなりません。ですが、痛んだ羽が治るまで3日はかかるでしょう。どうか私を西の森まで運んでいただけませんか?」若者は驚きながらも快く妖精の願いを引き受けました。

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  5. 物語【flower fairies】最終話

    しばらくして三人の妖精がおじいさんの庭を見に行きました。妖精たちが庭を見ると、おじいさんの庭は色とりどりの花でいっぱいになっていました。庭の門は開け放たれ、町の人たちが次々におじいさんの庭を訪れていました。

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  6. 物語【睡蓮】第2話

    気のせいか…と思って、池へ目をやると、池に浮かぶ睡蓮の葉の上に、背中に羽をつけた小さな少女が座っている姿が目に入りました。少女の大きさは、若者の手のひらに乗るくらいでしょうか。旅の疲れが見せる幻か、と思い、若者は目をこすりもう一度池を見ましたが、やはり睡蓮の葉の上に少女がいます。

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  7. 物語【睡蓮】第1話

    あるところに睡蓮の花が浮かぶ、小さな池がありました。その水は青く澄んでいましたが、重なりあうように浮かぶ睡蓮の葉に覆われた水の底は、暗く深い色をしていました。ある暑い日の午後、旅の途中の若者が、一休みしようと睡蓮の池へやってきました。

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  8. 物語【moonbow】最終話

    男の子が恥ずかしそうにうなづくと、女の子は聞きました。「なぜあなたはそんなに月虹を見たいの?」男の子はさらにドギマギして答えようかどうしようか迷いましたが、小さな声でこういいました。「だって、君が毎晩悲しそうにしているから。

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  9. 物語【flower fairies】第5話

    「おじいさん、バラを一輪もらえませんか?」庭の垣根の隙間から子どもが覗き込みました。「お母さんの誕生日なんです」おじいさんは小さく微笑んで、子どもにバラを一輪あげました。黄色い花の妖精は小さなタネをおじいさんの庭にそっと蒔くと、森へ帰って行きました。

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  10. 物語【moonbow】第4話

    ある晩、公園の片隅で月に向かって祈る男の子に、女の子が声をかけました。「あなたはどうして毎晩月を見上げているの?」女の子は男の子が毎晩月に祈る姿を見ていたのです。男の子はドギマギしながら、月虹の話をしました。「そう、それは素敵なお話ね。でも、虹は雨が降ったあとにしか架からないわ。

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