【幸せを紡ぐ物語】

物語【夜間飛行】第2話

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その友だちは小説家を目指す同志なのです。
家がお金持ちの友達と貧しい青年、立場は違えど同じ夢を語り合う時間を何度も持った仲間です。
友達の頰は紅潮し、希望で輝いていました。
青年は軽くコーヒーカップを持ち上げて「おめでとう」とにっこりしました。

一人狭いアパートに戻った青年の心は沈んでいました。
青年は毎日生活のための仕事に追われ、短い旅行さえしたことがありません。
ましてや世界を見て回るなんて、夢のまた夢でした。

…第3話へつづく♪
〈絵と文/松本圭〉

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