【幸せを紡ぐ物語】

物語【夜間飛行】第1話

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ある街にとても貧しい青年がいました。
青年は働きながら小説家を目指していました。
生活費を稼ぐ仕事の合間にコツコツと小説を書いてはコンクールに挑戦していましたけれど、いつもあと一歩のところで夢はつかめません。

ある晩のこと、青年は町のカフェでコーヒーを飲んでいました。
カフェで飲むコーヒーも、貧しい青年にとっては月の賃金をもらった後のたまの贅沢です。
青年は豊かな香りをたてているコーヒーの湯気を眺めながら、自分の夢や生活のことをぼんやりと考え込んでいました。

そこへ、友達がやってきて言いました。
「父の世界旅行へついていくことになったんだ!僕は世界を見て回る。そして、見聞を広めて素晴らしい小説を書くよ!」

…第2話へつづく♪
〈絵と文/松本圭〉

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