【幸せを紡ぐ物語】

物語【ミズキンバイ】第3話

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ある日、すっかり元気を取り戻したミズキンバイの妖精が言いました。
「王様、王妃様、私を助けてくれてありがとうございます。お礼にあなたたちの願いを叶えてあげましょう」

ああ、とうとうこの日が来たのか、王様とお妃様はそっと目を合わせました。
ミズキンバイの妖精が1日も早く元気になることを願っていた王様と王妃様でしたが、自分たちの子どものように愛情を注いだミズキンバイの妖精との別れは、あまりに悲しいことでした。

王様がミズキンバイの妖精の方へ顔を向け言いました。
「私たちの願いはあなたがずっとここにいてくれることです。どうぞ私たちのお城の庭でこのまま暮らしてください」

…最終話へ続く
〈絵と文/松本圭〉

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