風の匂い
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物語【風の匂い】最終話
夕方ケンタの家まで謝りに行ったお母さんと男の子に、ケンタは「気にするな!」といい、ケンタのお母さんは「わざとじゃないんだから」と笑ってくれたのです。その帰り道、「ケンタくんは本当に良い友だちね」というお母さんに「親友なんだよ!」と答えました。男らしいケンタが自慢でした。
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物語【風の匂い】第3話
男の子は、今年の夏のお祭りのことを思い出しました。いつもは大人が一緒じゃなきゃ行っちゃ行けないんだけど、今年は初めてケンタと「二人だけで行っていいよ」とお母さんが言ってくれたのです。ケンタと二人、ドキドキしながら人ごみを歩きました。
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物語【風の匂い】第2話
「君は誰なの?」と男の子が言うと、女の子は答えずにニコッと笑いました。女の子が笑うと小さく風が吹いて、海の匂いがしました。男の子は、夏休みにお父さんが連れて行ってくれた海水浴を思い出しました。
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物語【風の匂い】第1話
夕暮れ近く、学校帰りの男の子が1人、野原でぶらぶら道草をしています。遠くの街から引っ越しをしてきた男の子は、夏休み明けから新しい学校に通いだし、ちょっとずつ友だちも増えてきました。けれど、学校の帰り道、早くも吹き始めた秋風を感じると、ちょっと寂しい気持ちになります。
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