【幸せを紡ぐ物語】
6.32022
物語【すずらん】最終話
その男の子、悪い人には見えなかったし、実を言っちゃうとちょっと好みだったんだけどね…。
少しくらい一緒にお茶してもよかったかしら?
なんでいつも毒発言しちゃうのかしら?
あたしって気が強い割に、時々自分の毒で傷ついちゃうの。
早くあたしの毒なんて全然気にしない、強くて優しいボーイフレンドが現れないかな。
そりゃ確かにあたしはモテモテなんだけど、そんなことより一人の人に愛されたいわ。
そんなこんなでちょっぴり切なく感じるこの頃。
ある日、1人静かに物思いに耽りながらカフェでお茶をしていたの。
ふと人の視線を感じて振り返ると…
なんと!この間の男の子が立ってるじゃない。
私と目が合うとにっこり爽やかな笑顔で
「となり座っていい?」
だって!
今日は毒発言封印よ!
終わり
〈絵と文/松本圭〉
☆お読みいただきありがとうございました☆
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