【幸せを紡ぐ物語】

物語【見知らぬ雨】第3話

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春。
女の子は咲き誇る花とともに歩きました。
夏。
太陽の力強い日差しを浴びると、歩き続ける勇気がみなぎりました。
秋。
色づいた木の葉たちは、季節が巡ることを告げてくれました。
そして冬。
女の子は降りしきる雪の中、静かに歩き続けました。

女の子が歩く道々に、ふわりふわりと雪が舞っていました。
だんだんと雪は強まり、女の子の肩に降り積もります。
吹雪の中を転んでは立ち上がり、転んでは立ち上がり、女の子はただひたすらに歩き続けました。
誰も足跡をつけていない雪に、女の子の足跡だけが点々と道をつないでいました。

いくつかの夜が過ぎ、やがて、雪の上に続いていた女の子の足跡が途切れました。

…最終話へ続く
〈絵と文/松本圭〉

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