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【幸せを紡ぐ物語】
8.32022
物語【girls garden】最終話
またある日、森へ迷い込んだ子どもが、その木のところへたどり着きました。
子どもは愛を求め、誰かのぬくもりを必要としていました。
涙を流しながら木を見上げる子どもの前に二人の少女が現れ、少女の一人が木の葉を一枚取ると、子どもに差しだしました。
虹色に輝き、優しい香りがするその葉を一枚食べると、子どものもとに、たくさんの動物や鳥や虫たちが集まってきました。
森の生き物たちと二人の少女が子どもを取り囲み、木の実やはちみつなどのごちそうを与え、動物たちのふかふかした毛のぬくもりに包まれて、子どもは一晩ぐっすりと眠りました。
朝、子どもが目を覚ますと、もう二人の少女も動物たちもいなかったけれど、子どものそばにはたくさんの食べ物や金色に輝く木の葉など、愛のこもったプレゼントが置かれていました。
子どもはプレゼントを大切そうに抱えると、希望とともに森を去って行きました。
終わり
〈絵と文/松本圭〉
☆お読みいただきありがとうございました☆
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