【幸せを紡ぐ物語】

物語【girls garden】第1話

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うっそうと木が立ち並んだ暗い森の奥深く、木々の作る暗闇から解放された明るい場所がありました。
その場所は、暗い舞台の上でまるでそこだけスポットライトがあたっているかのように、1年中光に満たされていました。

ふっくらと土が盛り上がり、柔らかそうな草が生い茂ったその場所の真ん中には、1本の大きな木がたっていました。

その大きな木のまわりだけは、冷たい雨が降る日も木漏れ日が差し込み、荒々しく風が吹く日もそよ風が吹き、凍える雪の日も優しい日の光に照らされ、いつでもお日様に守られているかのように暖かでした。
木には年中豊かに葉が繁り、葉の一枚一枚が虹色に輝いていました。
虹色の葉は甘い香りを漂わせ、蝶々がひらひらとあたりを舞い、鳥たちが集まってきては優しい歌を奏でています。

…第2話へ続く
〈絵と文/松本圭〉

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