【幸せを紡ぐ物語】

物語【girls garden】第2話

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ある日、森へ迷い込んだ若者が、その木のところへたどり着きました。
若者は苦しみと言う重い荷物を背負い、疲れ果てていました。

ぼんやりと木を見上げる若者の前に二人の少女が現れ、少女の一人が木の葉を一枚取ると、若者に差し出しました。
虹色に輝き、甘い香りがするその葉を一口食べると、若者の背負った荷物はたちまち蝶になり、ひらひらと飛んで行きました。

若者は苦しみから解放され、心も体も軽くなり、希望とともに森を去って行きました。

またある日、森へ迷う込んだ老人が、その木のところへたどり着きました。
老人は孤独に打ちのめされ、暗闇の中にいました。

静かに木を見上げる老人の前に二人の少女が現れ、少女の一人が木の葉を一枚取ると、老人に差しだしました。
虹色に輝き、懐かしい香りがするその葉を一枚食べると、老人の暗闇はたちまち鳥になり、空高く飛んで行きました。

老人はお日様や木や世界のすべてのものに親しみを感じ、大きな慰めとともに森を去って行きました。

…最終話へ続く
〈絵と文/松本圭〉

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