【幸せを紡ぐ物語】

物語【キャンディ】第4話

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おばあちゃんがくれたキャンディ。
一人ぼっちで学校から帰る道、こっそりポケットに忍ばせてきたそのキャンディを一粒たべました。
すると、夕焼け空が私に優しく語りかけ、「大丈夫よ」と言いました。

遊ぶ友達がいない週末、公園のブランコに一人で揺られながらそのキャンディーを一粒食べました。
すると、公園の木々が私に向かってざわざわと枝を揺らし、「大丈夫よ」と言いました。

ベットの中で一人で涙を流す夜、虫歯になるのはイヤだったけどこっそりそのキャンディを一粒食べました。
すると、窓から私を見つめる月が、穏やかな輝きを放ちながら「大丈夫よ」と言いました。

…最終話へ続く
〈絵と文/松本圭〉

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