【幸せを紡ぐ物語】
5.42022
物語【キャンディ】第2話
おとなしくて友達が少なかった小学生の私は、ウチから歩いていける場所にあった、おばあちゃんが一人で暮らすマンションに、おばあちゃんが暇そうな時を見計らっては遊びに行きました。
マンションのチャイムを鳴らすと、ドアからのぞくおばあちゃんの満面の笑顔。
まるで3年ぶりに再会する大切な友達を迎えるみたいに、両手を広げて私を部屋に招き入れてくれました。
そして、大人の人をおもてなしする時に使う素敵なティーセットでお茶を入れ、丁寧にもてなしてくれました。
私は美味しいお茶とお菓子をいただきながら、おばあちゃんと過ごすゆったりとした時間が大好きでした。
…第3話へ続く
〈絵と文/松本圭〉
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