【幸せを紡ぐ物語】&【創作レッスン】
4.62026
【創作レッスン】油性色鉛筆と水彩色鉛筆の違いとは?特徴と選び方をわかりやすく解説

幸せを紡ぐ絵 画家・アート講師
松本圭です。
気軽に絵を描き始めたい、というときに手に取りやすい画材の一つが色鉛筆。
もちろん、気軽に描くだけではなく、色鉛筆を中心に制作しているプロの画家の方もたくさんいらっしゃって、幅広い使い方ができる画材です。
私たちが子どもの頃から慣れ親しんでいる油性の色鉛筆のほかに、水彩色鉛筆も大人気ですね!
そんな色鉛筆ですが、今回は、「これから絵を描いてみたい」「色鉛筆で気軽に描いてみたい」という方向けに、「油性色鉛筆と水彩色鉛筆の違いや特徴」などについてお届けします。
油性色鉛筆とは
油性色鉛筆は普通に使われている色鉛筆のことです。
油性色鉛筆の芯は、顔料にワックスや油分(パラフィンや植物性油脂など)を混ぜて固めたものです。油分が含まれていることで紙への定着がよく、重ね塗りや混色がしやすいのが特徴です。また、メーカーによってワックスの配合が異なるため、発色や塗り心地に個性が生まれます。
芯はメーカーによって硬質だったり軟質だったりします。
お値段もメーカーによってだいぶ異なりますが、一般的なメーカーのものを買う分にはお手頃ですし、気軽に使えて便利な画材です。
スケッチや塗り絵、気軽にラクガキ…なんてことにも大活躍ですね。
水彩絵の具と混合して使う場合、芯が硬質なものよりも軟質なもの(油分が多い)ほうが水のはじきが良くて、水彩と使ったときの効果が出やすいです。
水彩色鉛筆とは
水彩色鉛筆は、比較的新しい画材ですが、紙に普通の色鉛筆のように紙に塗った後に筆などに水をつけて塗らすと、絵の具のように色が溶けて水彩画の風合いになります。
水彩色鉛筆の芯は、顔料に水溶性の結合材(ガムアラビックなど)を混ぜて作られています。この結合材が水に溶ける性質を持つため、水を含ませることで顔料が広がり、透明感のある水彩表現が可能になります。乾いた状態では通常の色鉛筆のように扱えるのも大きな特徴です。
水彩色鉛筆は不透明水彩ではなくて、透明水彩です。
色鉛筆と透明水彩のどっちもやりたいけど、どちらの画材を揃えようか?
といった方には、両方の性質を持って手軽にはじめられていいと思います。
もちろん、水で濡らさなければ普通の色鉛筆のように使うこともできます。
塗ってから筆に水をつけて濡らして水彩調にしたり、また、水彩風にして乾いたあとからまた色鉛筆として書き込んだり…
といった多彩な使い方ができるところが魅力です。
価格的には普通の色鉛筆よりは高価ですが、今はいろいろなメーカーから販売されていますので、お手頃な製品もあります。
デメリットとしては、色鉛筆でしっかり描いたときは、画面の粉が落ちて褪色しないように、完成後にフィキサチーフ(定着液)をかけると良いですが、水彩色鉛筆は水で溶けてしまうので定着液(液体なので)がかけらづらいです。
油性色鉛筆と水彩色鉛筆の違い
私は両方持っていますが、乾いた状態で塗った分には油性と水彩の違いはあまり感じません。
油分が多い柔らかいタイプの油性色鉛筆と比べると、水彩色鉛筆は硬質かもしれませんが、塗った感じは同じ油性色鉛筆でもメーカーによって違いますので、乾いた状態においては油性色鉛筆だから、水彩色鉛筆だから、と言った塗り心地に違いと言うのはあまりないように思います。
やはり一番の違いは、油性色鉛筆は水をはじき、水彩色鉛筆は水で溶かせるということです。
色鉛筆としての使用感の違いと言うよりは、使い方の違い、どのような作品に仕上げたいかの違いかな、と思います。
油性色鉛筆は、何より私たちが子どもの頃から親しんでいる、使いやすさが魅力なのではないでしょうか?
身近な画材でありながら、手軽に描くことだけではなくて、細かな描き込みや繊細なグラデーションをしっかり描きこむような作品も可能です。
また、水を使わないため場所を選ばず制作できるので、手軽に持ち運んでスケッチしたり、日常の中でささっと気軽に描きたい方にもおすすめです。
あと、油性で水を弾くので、透明水彩絵の具と併用するなどの使い方もできます。
水彩色鉛筆は、普通に色鉛筆として塗って、それを濡らして水彩風にしたり、さらに乾かして色鉛筆として細部を描き込んだり、一種類の画材で多彩な使い方ができるのは大きな魅力ですね。
油性色鉛筆と水彩色鉛筆、どちらを揃えるか迷ったら
どういう作品を描きたいかや、水をはじく・水に溶ける、といった正反対の性質を生かして、自分はどちらが使い勝手がいいかな?
という風に選んでみるといいでしょう。
例えば、
・油性の色鉛筆でしっかり描いて、重厚な仕上がりにしたい
・油性の色鉛筆の水を弾く性質を生かし、色鉛筆で描いた後にさっと水彩絵の具で着色したい
・鉛筆でスケッチして水彩色鉛筆で着色し水彩風に仕上げたい
・水筆などを使って、外でも気軽に水彩で着色したい
など。
私が絵画教室を運営していたときは、高校生くらいから大人の生徒さんには水彩色鉛筆は好まれていました。
色鉛筆で着彩して、そこに筆で水を加えることで気軽に水彩としても使えるのが良いようです。
私も外の会場でワークショップなどを開催するときは、水彩色鉛筆も用意しています。
色鉛筆も絵の具も使いたいけど、絵の具をパレットに出したり洗ったり、って手間がなく気軽に水彩風の絵が描ける、ってことでは水彩色鉛筆が良いと思います。
自分の作品の制作については、私は水彩色鉛筆も持ってはいますが、正直なところ何年も持っていながらあんまり使っていません。
透明水彩絵の具が好きなので、色鉛筆は色鉛筆、水彩絵の具は水彩絵の具として別々に使用しています。
水彩色鉛筆を溶かして使うよりも、水彩絵の具で自分の好きなにじみや着彩のイメージを作っていきたいので、水彩絵の具を筆で描く方が自由に描けて楽しいんですね。
といった感じで、どういう作品を描きたいかや、水をはじく・水に溶ける、といった正反対の性質を生かして、自分はどちらが使い勝手がいいかな?
と考えてみると良いと思います。
まとめ
「油性色鉛筆と水彩色鉛筆の違いや特徴」をまとめると
- 油性色鉛筆は水をはじき、水彩絵の具との混合画材としても使いやすい
- 油性色鉛筆は安価で手軽
- 水彩色鉛筆は、水で濡らすと溶けて水彩風になる
- 水彩色鉛筆は、普通の色鉛筆として使うこともできて多彩な使い方ができる
といったことかと思います。
どちらも気軽に使えて、多彩な使い方ができる素敵な画材ですね(^^
「これから絵を描いてみよう」「気軽に使える画材は何かな?」「どちらの色鉛筆を揃えようか迷っている」という方の参考になれば幸いです♪
あなたがいつも、優しい光と美しいインスピレーションに包まれていますように✨
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