【幸せを紡ぐ物語】&【創作レッスン】
3.282026
【創作レッスン】鉛筆のH・B・2Bの違いとは?〜鉛筆の知識と絵を描くときの選び方

幸せを紡ぐ絵 画家・アート講師
松本圭です。
今回は画材についてのお話です。
私たちが子どもの頃から一番慣れ親しんできた、でも、大人になると何故かあまり使わなくなってしまう人も多い画材、な~んだ?
それは、、、
鉛筆
です。
鉛筆と言えば誰もが小学校で使ってきた身近な画材ですね。
でも、以前アートの1日講座を開いた時に、各自鉛筆をご用意いただいたのですが、「鉛筆を持っていない」という方が案外多かったのです。
その中にはアート講師をされている方もいらっしゃったのですが、シャープペンは使うけど、鉛筆は自宅に一本もない、と聞いて驚いたものです。
もちろん、今はさまざまなアートがありますから、内容によってはシャープペンシルで十分な場合もあるかもしれませんね。
でも、絵を描くなら鉛筆は必要です。
そこで今回は知っているようで案外知らない「鉛筆のH・B・2Bの違いとは?〜鉛筆の知識と絵を描くときの選び方」についてです♪
鉛筆に表記されているアルファベットと数字の意味
鉛筆の上の方に表記されている数字とアルファベット、HBとかBの意味ってご存知ですか?
HBより2Bの方が濃いなあ、とか、使用感的にわかると思いますけれど、鉛筆のアルファベットは芯の硬さや濃さを表しています。
H =hard(鉛の芯部分が硬い=紙に芯がつきづらいため薄く書けます)
B =black(芯部分が柔らかい=たくさん芯が紙につくため濃く書けます)
F =firm(HとBの真ん中の硬さです)
Fと言うのはHBとHの間の濃さですが、あまり売っているのを見かけないような気がします。
この表記の方法は、ロンドンにあるブルックマンという鉛筆製造業者が、「B」と「H」で濃さを表記した鉛筆を作ったのが始まりだと言うことです。
このブルックマンという業者が決めた表記の基準が、
B =画家が求める濃い鉛筆のグループ
H =製図者が好む硬い鉛筆のグループ
とのことだそうなので、つまりは、絵を描くときはBグループから、ということになりますね。
鉛筆の濃さの段階
鉛筆は芯の濃さによってHとBのグループにわかれ、さらにそれぞれアルファベットの前に数字の表記もされています。
2H、3H、4H、5H、6H、7H、8H、9H
2B、3B、4B、5B、6B、7B、8B、9B
といった具合です。
この数字は、Hは数が増えれば増えるほど薄く、Bは数が増えればどんどんと濃くなっていきます。
10H 薄い(芯が硬い)
↓
↓
2H
↓
H
↓
F 中間
↓
HB
↓
B
↓
2B
↓
↓
10B 濃い(芯が太く柔らかい)
芯が硬いHタイプの数が大きくなると、着色が薄くシャープな線が書けますが、力を入れて書くと紙に跡がついてしまったり。
芯が柔らかく濃いBタイプの数が大きくなると、濃い線が書けますが手や紙が鉛の粉で汚れる場合もあります。
絵を描く時におすすめの鉛筆の濃さは
先ほど、「絵を描くときはBグループから」と書きましたが、実際には「どんな着色画材を使うか」「何を描くか」によって使う鉛筆は変わってきます。
例えば
絵画教室で子どもたちに絵を教えていた時の場合は…
子どもが使っている絵の具(半透明絵の具・学校絵の具などとも呼ばれる、児童が学校で使っている絵の具)は、比較的不透明で粘度が高く、しっかりした濃度の絵の具液で塗った方が向いている絵の具です。
また、子どもたちが絵を描くときは、鉛筆の輪郭線を生かして描くことが多いです。
そのため、鉛筆の下描きや輪郭線もしっかりした力強い線で描いた方がよいので、2Bを主に使っていました。
中高生や大人の生徒さんなど、鉛筆デッサンをする場合は…
鉛筆の濃淡だけで描くため、芯の濃さのバリエーションを多く揃えておく必要があります。
私が絵画教室を運営していた時、鉛筆デッサンはたまに取り組むくらいで、揃えていた鉛筆の濃さは、4H、2H、H、HB、B、2B、4B、6Bでした。
デッサン以外でも、着色する前の下描きなどに鉛筆は使いますが、何を描くか、また好みによって変わってきます。
一般的な例としては…
例えば、透明水彩のように繊細で透明感を大切にしたい場合は、下描きの線が主張しすぎないようにHやHBなどの硬めの鉛筆が向いています。
同じ透明水彩で描くにしても、風景などをスケッチするときなどは、鉛筆の線を生かして、淡彩で軽く着色する場合もあります。
※「淡彩(たんさい)」とは、薄くあっさりと色を塗る技法や、その淡い色のこと
不透明の絵の具(ガッシュ、アクリルガッシュなど)でしっかりとした塗り方で仕上げていく場合は、多少濃い線でも隠れるため、Bや2Bなどを使ってのびのびと描いても良いでしょう。
また、色鉛筆画の場合は下描きの線が残りやすいため、やはり薄めのHやHBがおすすめです。
とはいえ、上記に挙げたのは、こんな感じが使いやすいのでは?という例にすぎず、やはりどういうタッチで、どういう内容の絵を描くかによって、また個人の好みによっても違ってきます。
参考までに私が使っている鉛筆ですが…
透明水彩で着色する時の下絵使っている鉛筆は、主にH、場合によっては2Hです
鉛筆の芯の粉で紙が汚れたり、水に溶けて絵の具の色が汚れる場合があるので、基本的に芯が硬め、色が薄めの鉛筆で下絵を描くのが好きです。
アイデアをラフスケッチする時は、柔らかめの鉛筆でサラサラ描きたいので、Bを使うことが多いです。
まとめ
「鉛筆のH・B・2Bの違いとは?〜鉛筆の知識と絵を描くときの選び方」をまとめると
- HやB、また、その前につく数字は鉛筆の芯の硬さや濃さを表す
- Hの数が大きくなるほど芯が硬くて薄い、Bの数が大きくなるほど芯が柔らかく濃い
- 使う画材や描く内容によって鉛筆の濃さを選ぶと良い
ということになります。
いろいろな濃さや硬さがある鉛筆、親しみやすく安価で素晴らしい画材ですね!
そして、伸び伸び描いた鉛筆の線はそれだけで美しいものです^^
あなたがいつも、優しい光と美しいインスピレーションに包まれていますように✨
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