【幸せを紡ぐ物語】

物語【night piece】第4話

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「君がなぜ寂しいのかわかるかい?君が寂しいと思っているからだよ」
私をじっと見据える猫の目がきらりと光りました。

「この家は私の飼い主の家さ。飼い主はとてもかわいい老婦人だよ。
私がここに住み始めた時から昨年まで、彼女はここに1人で住んでいたんだ」
「まあ、気の毒に」
思わずつぶやいた私の言葉に、猫の目がまたきらりと光りました。

「なぜ気の毒だと思うんだい?」
「だって年を取って、たった一人で暮らしていたんでしょう?」
「気の毒じゃないよ。彼女は一人でも楽しそうだったよ」
「それはきっとお金持ちだったからよ」
「知らない人を自分より恵まれていると決めつけちゃいけない。彼女には彼女の歴史があるんだ」

…第5話へ続く
〈絵と文/松本圭〉

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