【幸せを紡ぐ物語】

  1. 物語【どこかで誰かが】最終話

    世界中で自分だけが一人のような気がしていたけれど、この世界のどこかにいる誰かと、心は通じている…。少女の心の中に、お月さまの穏やかな輝きのような優しい温もりが、ふんわりと広がっていきました。「お月さま、どうかその人たちに伝えてください。どうぞ暖かくして眠ってください。

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  2. 物語【flower fairies】第2話

    次の日、ピンクの花の妖精がおじいさんの庭を見に行きました。妖精が荒れた庭を見ていると、おじいさんが家から出てきて庭のベンチに座りました。おじいさんは確かに頑固そうな顔をしていましたが、寂しそうな目をしていました。

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  3. 物語【どこかで誰かが】第3話

    そんな眠れぬ夜を過ごす少女に、お月さまが語りかけました。「この広い世界にはね…あなたと同じように眠れぬ夜を過ごす人がいて、今この瞬間あなたと同じように私を見上げていますよ。あなたが寂しいとき。世界中で自分だけがひとりぼっちのような気がしてしまうとき。

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  4. 物語【flower fairies】第1話

    青い月の夜のこと。森の中で3人の花の妖精が話し合いをしています。「この間町はずれを飛んでいたら、とても庭が荒れ果てた家を見かけたわ」「ああ、私も気になっていたの」「あの家はおじいさんが一人で住んでいるよ。

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  5. 物語【希望の歌】第5話

    僕たちはすべての大人たちに集まってもらった。「魔の谷へ降りたのかい?」「言いつけを守らなくてごめんなさい。でも、僕たちは希望の箱を見つけたんだ!ほら、この箱の蓋を開けると、素晴らしい世界にかわるんだよ!」あ、その箱は…大人たちの空気が一瞬和らいだ。

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  6. 物語【どこかで誰かが】第2話

    今夜もそんなひとりぼっちの夜。店から帰ると、おかみさんが持たせてくれたパンと野菜のスープで夕食をすませ、何をするでもなくあっというまに夜は更けて行きます。「明日も朝早いし、もう眠らなくちゃ」そう思うのだけれど、目は冴えるばかり。

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  7. 物語【good night】最終話

    ねえねえ聞いて、私の話。私の旅はもうすぐ終わる。私はここで眠ることにするわ。ここってどこ?って聞かれたら、それはこのカラスウリの花って答えるの。私にはたくさんの出会いがあった。優しさ、喜び、悲しみ、怒り、愛…たくさんの人からたくさんの光を受け取った。

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  8. 物語【希望の歌】第4話

    どれくらい進んだだろう?やがて僕たちは多分谷底の中心であろう、少し広い空間にたどり着いた。暗闇に慣れた目と、細々と燃え続けるたいまつの火を頼りにあたりを見回すと、ごろりと転がった大きな石の上に、小さな箱を見つけた。希望の箱。この箱を開くと悲しみに覆われた世界が変わる。

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  9. 物語【どこかで誰かが】第1話

    月の綺麗な夜、もう真夜中になろうという頃のことです。ある街で1人の少女が寝つけずに夜空を見上げていました。少女は、昼間は通りのはずれのパン屋で、バターたっぷりのクロワッサンや甘い香りのジャムが乗ったデニッシュパンを売る仕事をして、この街で一人で暮らしています。

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  10. 物語【good night】第4話

    ある町で出会ったある人は、私に怒りを教えてくれたの。その人の火の玉みたいな怒りの光は、私の心の中にも炎を放った。私はその光を受け取ると、そのエネルギーを空に放ち、私自身を照らしたの。まるで身を焦がす真夏の太陽みたいに。

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