【幸せを紡ぐ物語】

  1. 物語【睡蓮】第3話

    「旅の方、あなたにお願いがあります。私はとても大切な約束で明日の夕方までに西の森へ行かなければなりません。ですが、痛んだ羽が治るまで3日はかかるでしょう。どうか私を西の森まで運んでいただけませんか?」若者は驚きながらも快く妖精の願いを引き受けました。

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  2. 物語【flower fairies】最終話

    しばらくして三人の妖精がおじいさんの庭を見に行きました。妖精たちが庭を見ると、おじいさんの庭は色とりどりの花でいっぱいになっていました。庭の門は開け放たれ、町の人たちが次々におじいさんの庭を訪れていました。

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  3. 物語【赤い花】第2話

    娘は自分の竹筒に冷たい滝の水をたっぷり汲むと、若者のもとへ急いで戻りました。そっと助け起こし水を飲ませてやると、若者は美味しそうに水を飲みました。次の日、同じ場所に行くと若者は木に寄りかかって座っていました。昨日よりも具合が良さそうでしたが、まだ生気のない顔をしています。

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  4. 物語【睡蓮】第2話

    気のせいか…と思って、池へ目をやると、池に浮かぶ睡蓮の葉の上に、背中に羽をつけた小さな少女が座っている姿が目に入りました。少女の大きさは、若者の手のひらに乗るくらいでしょうか。旅の疲れが見せる幻か、と思い、若者は目をこすりもう一度池を見ましたが、やはり睡蓮の葉の上に少女がいます。

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  5. 物語【赤い花】第1話

    あるところに、気だてが優しくて働き者の娘がいました。娘の家はとても貧しかったので、村の学校へも行かず、小さな妹や弟の面倒を見ながら毎日家の手伝いをして暮らしていました。娘は今日も父さんに言いつかって、一人で山へ薪を拾いに行きました。

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  6. 物語【赤い花】第3話

    いつも一人で山に入っていた娘は、若者に会うことが待ち遠しくなりました。何を話すわけでもないけれど、若者のとなりに座って、若者が握り飯を食べ水を飲むのを見届けると、薪拾いの続きをしに行くのでした。若者は、娘の介抱の甲斐あって日に日に元気になっていきました。

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  7. 物語【睡蓮】第1話

    あるところに睡蓮の花が浮かぶ、小さな池がありました。その水は青く澄んでいましたが、重なりあうように浮かぶ睡蓮の葉に覆われた水の底は、暗く深い色をしていました。ある暑い日の午後、旅の途中の若者が、一休みしようと睡蓮の池へやってきました。

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  8. 物語【moonbow】最終話

    男の子が恥ずかしそうにうなづくと、女の子は聞きました。「なぜあなたはそんなに月虹を見たいの?」男の子はさらにドギマギして答えようかどうしようか迷いましたが、小さな声でこういいました。「だって、君が毎晩悲しそうにしているから。

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  9. 物語【flower fairies】第5話

    「おじいさん、バラを一輪もらえませんか?」庭の垣根の隙間から子どもが覗き込みました。「お母さんの誕生日なんです」おじいさんは小さく微笑んで、子どもにバラを一輪あげました。黄色い花の妖精は小さなタネをおじいさんの庭にそっと蒔くと、森へ帰って行きました。

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  10. 物語【night game】最終話

    ふと我に返って見回す部屋は、どう見ても質素な一人暮らし。窓の向こうのベランダでは、取り入れ忘れた洗濯物が揺れています。

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