【幸せを紡ぐ物語】&【創作レッスン】

【創作レッスン】絵の具の混色の方法とコツ〜色彩豊かに描くためのポイント

【創作レッスン】絵の具の混色の方法とコツ〜色彩豊かに描くための基本とポイント

幸せを紡ぐ絵 画家・アート講師
松本圭です。

色と色を混ぜて新しい色を作ることを「混色」といいます。

絵を描くときには、絵の具と絵の具を混ぜることで、自分が使いたい色を自由に作ることができます。

以前の記事、「絵の具の混色の基本~色を自由に作るためのメリットと注意点」では、混色には

  • 自分が使いたい色を自由に作ることができる
  • 描く絵の表現の幅を広げることができる
  • 色を自由に作れることで、絵を描くことが楽しくなる
  • たくさんの色の絵の具を揃えなくてもよい

など、さまざまなメリットがあることをご紹介しました。

今回はその続きとして、実際に混色をするときの方法や、色を調整するときのポイントについて、もう少し具体的にご紹介します。

絵の具をこれから始める方にも、ぜひ参考にしていただければと思います^^

最初に覚えたい三原色の混色と、色のつながりを表す「色相環」

まず、絵の具の混色を考えるときに知っておきたいのが「三原色」です。

絵の具の三原色、の3色のうちの2色を混色すると

+オレンジ
+
+

という色を作ることができます。

言葉を覚える必要はないですが、三原色と三原色のうちの2色を混ぜて作った色を「純色」と言います。

三原色と三原色のうちの2色を混ぜて作った色の繋がりを円状に並べたものを「色相環」と言い、この色の変化を視覚化した図を「色相環図」と言います。

↓色相環図

色と色はグラデーション状に変化しているので、色相環図の色同士の間にも無数の色が連なっています。

このように、2色を混ぜることで別の色が生まれることを実際に体験すると、色同士の関係が少しずつ分かってきます。

まずは、

「赤と黄色を混ぜるとオレンジになるんだ」
「黄色と青を混ぜると緑になるんだ」

という色の不思議を、実際に絵の具を混ぜて体験してみてください^^

なお、三原色については「絵を描く幅が広がる色の知識〜色の三原色、光の三原色、絵の具の三原色」の記事で詳しくご説明していますが、三原色には種類があります。

印刷などで使われる色の三原色は、「シアン・マゼンタ・イエロー(CMY)」です。

一方、絵の具の世界では、赤・青・黄を基本的な3色として説明することが多く、この場合赤・青・黄の3色を「絵の具の三原色」と言います。

絵の具はメーカーや顔料によって色の性質が異なるため、「赤+青なら必ずこの紫になる」というように、理論だけで完全に同じ色を作れるわけではありません。

なので、実際に絵の具を混ぜながら、それぞれの色の特徴を知っていくことが大切なんですね!

いろいろな色を混ぜてみよう

三原色の2色を混ぜるところから、さらに発展させて、いろいろな色を作ってみましょう。

三原色を3色全部混ぜると色の鮮やかさは落ちます。

さらに絵の具にも、混ぜることで色の鮮やかさが少しずつ落ちるという性質があります。

例えば、チューブから出した鮮やかなオレンジと、赤と黄色を混ぜて作ったオレンジでは、同じ「オレンジ」でも色の印象が違うことがあります。

これは、絵の具に含まれる顔料の性質や、使用している色の組み合わせなどによっても変わります。

では、混色すると鮮やかさが失われるから、混色しない方がいいのでしょうか?
というと、もちろんそんなことはありません。

チューブから出した鮮やかな色、混色で作った色、それぞれの良さがあり、混色をすることで、落ち着いた色や複雑な色、自然な色合いなど、色彩の幅を広げることができます。

例えば、植物の葉を描く場合でも、チューブから出した緑だけで塗るのではなく、

  • 黄色を少し加えた緑
  • 青を少し加えた緑
  • 赤を少し加えた緑

など、いろいろな緑を作ることができ、同じ「緑」でも、少しずつ違う色を使うことで、作品の中に豊かな変化が生まれます。

「自分はどんな色を表現したいのか」、そのためには「どの色とどの色を混ぜるか」

鮮やかな色が必要なのか、落ち着いた色が必要なのか、少し深みのある色が必要なのか。

自分が表現したいものに合わせて色を作れるようになると、混色はとても楽しくなってきます。

絵の具の色の明るさ、鮮やかさを調整したい場合

では、色を「もう少し暗くしたい」「少し鮮やかさを落としたい」と思ったときは、どのように色を混ぜればよいでしょうか。

三原色のうち2色からできている絵具の鮮やかさを調節したい場合は、三原色の中の含まれていない絵具をちょっと足してみます。

例えばオレンジの鮮やかさを落としたい、と言う場合。
オレンジ+からできている色なので、そこへ三原色のうちのオレンジには使われていない色のをちょっと混ぜてみるとオレンジの鮮やかさが落ちます。

オレンジは、先ほど出てきた色相環図の対面の色にあたり、「反対色」と言います。

一方、白を加えると鮮やかさが落ちたパステル調の柔らかな色になります。

オレンジ色を例に混色による色の調整の仕方は…

  • すこしく暗くしたい・・・・・青をちょっと混ぜてみる
  • もっと暗くしたい ・・・・青をもっと混ぜてみる→茶色っぽくなります
  • 明るくしたい・・・・・・・・白を混ぜる→明るくと言うか、パステル色を作ります

といった感じに調整できます。

ただ、混色というのは算数の公式のように○色+○色=必ず○色!
ということはありません^^

同じ「赤」や「青」と呼ばれる絵の具でも、使用している顔料によって色の性質が違います。

また、混ぜる量が少し変わるだけでも、仕上がる色は変化します。

そのため、「この色を作りたい」と思ったら、絵の具を少しずつ加えながら、自分の目で色を確認して調整していくことが大切です。

私もいらない紙などに試し塗りをして混色でできた色を確認していますが、時には何度も絵の具の量を調整することもあります。

混色は、頭の中だけで考えるよりも、実際に絵の具を混ぜてみることで、だんだん感覚がわかっていきます。

混色をするときのコツ

混色で気をつけたいポイントが、一度にたくさんの絵の具を混ぜないこと

複数の色を混ぜていくと、一般的には少しずつ鮮やかさが落ち、落ち着いた色になっていきます。

混色することでクリアさは減りますが、落ち着いた色になる・自然な感じになる、ということも言えるわけで、混色するからこそ色の幅が広がるのです。
ただ…

一度濁った色になった絵具を、明るく元に色に戻すことは出来ません。

子どもの絵画教室で小学生が、ちょっとだけ落ち着いたオレンジを作りたいのに、
オレンジの絵の具に青い絵の具をドバッと入れる

青が多すぎたので、今度はオレンジを大量に入れる

思ったような色にならないのでさらに青を追加!

使わない色が大量にできる…

ということをして、「絵の具がもったいない!」と私に注意されたりしていましたが(笑

一度青を混ぜた絵の具を元のクリアなオレンジに戻すことはできないし、最初から大量の絵の具同士を混ぜてしまったら、使う予定のない色が大量にできてしまうだけなのです。

なので、例えば
「もう少し渋いオレンジにしたいな、青を混ぜてみようかな」
と思ったら、最初からたくさんの量の青を混ぜるのではなく、ちょっとずつ筆に取って足しながら調整していきます。


絵具の混色は1+1=2のように、これとこれを混ぜると必ずこの色になる、と言う公式を覚えるようには行きません。

ちょっとした配分の違いで、思っていた色がすぐにすんなりとできることはなかなかありませんので、欲しい色を混ぜて作るときには少しずつ色を足していき、思っている色になるまで微調整して近づけていきます。

少し混ぜる → 色を見る → もう少し足す → また色を見る

というように、「ちょっとずつ」が絵の具を混ぜるときのポイントです^^


混色で作った色を広い面積に塗るときのポイント

もう一つ、実際に絵を描くときに知っておきたいことがあります。
それは、

ということです。

例えば、広い空を一面同じ色で塗りたいとします。

最初に青と白とちょっぴりピンクを混ぜて、少しだけ紫がかった空の色で塗ることにしました。

ところが、途中で絵の具がなくなってしまいました。

そこで、もう一度同じように青と白とちょっぴりピンクを混ぜて色を作ったとしても、各色を混ぜる割合がほんの少し違うだけでも微妙に色が変わってしまい、全く同じ色にはなかなかならないんですね。

一度混色で作った色を塗り、絵の具がなくなったらまた色を作り、また絵の具がなくなったら混色で色を作り…

としているうちに、微妙に違う色のつぎはぎになってしまったりするのです。

そして、何度も混色をすることに時間を使うので、無駄に時間もかかってしまいます。

なので、広い面積を混色で作った同じ色で塗りたい場合は、最初に必要な量を少し多めに作っておくのがコツです。

混ぜて作れない色もあります

ここまで、三原色を中心にさまざまな色を混ぜて作る混食についてご紹介しました。

ただ、すべての色を混色で作れるわけではありません。

「色の三原色」である、シアンマゼンタイエロー
この3色は混ぜて作ることができない純粋な色です。

この「色の三原色」を組み合わせることでさまざまな色を作り出すことができ、印刷のインクやパソコン用のプリンターは、この三色+ブラックがインクとして使われています。

シアンマゼンタイエローの絵の具の混色で様々な色を作れますが、他の色の絵の具の混色でこの3色を作ることはできないんですね。

さらに、金色・銀色などは他の色の混色では作れません。

まとめ

混色はとても奥が深く、また、頭で○+◯=○!というように頭で考えて答えが出せることでもありません。

どんどんいろいろな色を作って、実際に混色に使った色を使って描くことで自由に操れるようになるものだと思います。

今回ご紹介したポイントをまとめると、

  • まずは三原色の基本的な混色から試してみる
  • 絵の具は少しずつ混ぜて、色を見ながら調整する
  • 混色によって鮮やかさが落ちるが、色の幅が広がる
  • 一度濁った色を元の鮮やかな色に戻すことはできない
  • 広い面積を同じ色で塗る場合は、必要な量を最初に作っておく

ということになります。

混色によって、たくさんの色の絵の具を買い揃えなくても、さまざまな色を自分で生み出せるようになる…
まるで色を生むだす魔法のようですね!

そして、豊富な色彩は創作の世界を広げ豊かにします。

色の魔法は、どんどん混色をして、実際に色を生み出す体験を積むことで自由に使えるようになります。

ぜひいろいろな色を混ぜながら、自分だけの色を生み出す楽しさを味わってみてくださいね^^

あなたがいつも、優しい光と美しいインスピレーションに包まれていますように✨

幸せを紡ぐ絵無料メルマガ

アートや創作について、クリエイティブに生きるヒント、松本圭のアート講座・展示情報などをお届けしています。ご登録はこちら▽

関連記事

「幸せを紡ぐ絵」無料メルマガ

創作のヒントや画材の話、制作の舞台裏を週1回お届け。自分だけの世界をかたちにしてみませんか?

▽公式ライン

個別の質問・お問合せはこちら

友だち追加

▽インスタ

ページ上部へ戻る