【幸せを紡ぐ物語】&【創作レッスン】
6.172026
【創作レッスン】有彩色と無彩色とは?色をもっと自由に使いこなすための基礎知識

幸せを紡ぐ絵 画家・アート講師
松本圭です。
今回は色のお話し、有彩色と無彩色についてです。
色にはいろいろな分け方がありますが、「有彩色無彩色」と言うのはシンプルな分け方ではありますが、あまり一般的には聞かない分類かもしれません。
とはいえ、絵の具セットの12色に必ず入っている黒と白。
有彩色無彩色という言葉を使わないにしろ関わってくる考え方です。
ということで、今回は「有彩色と無彩色とは?色をもっと自由に使いこなすための基礎知識」ということでお届けします♪
色の三属性とは?
有彩色と無彩色のご説明の前に、色の属性についてご説明します。
色には3つの属性があります。
- 色相
- 彩度
- 明度
が、その3つになります。
【色相】
色相とは、赤とか青戸か黄色とかの色味のことです。
↓赤・青・黄の三原色をつなぐ色味の段階的変化を図にしたもの「色相環図」がこちら

色相環図には白と黒が入っていませんね。
【彩度】
彩度とは色の鮮やか度を表したものです。
彩度と色味って言うのは考え方が違うのですが、最も鮮やかな色(彩度が高い色)を色味で表現すると三原色+三原色のうちの2色を混ぜた色(オレンジや緑など)と言うことになります。
つまり上記の「色相環図」は彩度が高い色でできている、ってことですね。
明るさと鮮やかさは違うので、白や白っぽい色というのは明るい色ですけど鮮やかと言うわけではありません。
【明度】
明度と言うのは色の明るさを表したもので、
- 一番明るい色=白
- 一番くらい色=黒
と言うことになります。
有彩色と無彩色とは
色を分けるいろいろな考え方の1つ「有彩色と無彩色」。
- 有彩色とは…赤、青、黄色、緑、紫、茶色といった、色味のある色
- 無彩色とは…白・黒・灰色といった色味のない色
です。
最初に色の三属性について書きましたが、この「有彩色と無彩色」というのは、色の彩度をもとにした分け方になります。
- 彩度がある色…有彩色(赤、青、黄色、緑、紫、茶色など)
- 彩度がない色…無彩色(白・黒・灰色)
ということになります。
白・黒・灰色というのは、色相(色味)や彩度がなく、明度によってのみ分類されます。
灰色と言うのは三原色+白の混色でも作れますが、この場合は「色味がある灰色」なので、無彩色ではなくて有彩色です。
無彩色の灰色を作ろうと思ったら、白と黒の混色で作ります。
ちなみに、無彩色の灰色、っていっても、白に近い灰色から黒に近い灰色まで、段階的に明度のが違う灰色が無数にあります。
有彩色と無彩色について知っていた方がいい理由
この有彩色と無彩色の考え方を知っておいた方がいい理由としては
- 絵の具は白と黒があり、使い方の参考になるから
- 明度と彩度の違いを知ることができるから
- 描きたい絵の雰囲気を作りやすくなるから
- 色を整理して考えられるようになるから
という感じかな、と個人的には思っています。
例えば同じ風景画でも、有彩色をたくさん使うと華やかで賑やかな印象になりますし、無彩色を多く使うと落ち着いた静かな印象になります。
また、色が多すぎてまとまりがなく感じる時は、無彩色を取り入れることで画面全体が引き締まることもあります。
なので、「有彩色と無彩色」って言葉を使わないにしても、混色をしてイメージ通りの色を作りたい時は役立ちます。
- チューブから出したままの赤はもっとも鮮やかな赤
- 赤に白を混ぜると明るくなる(白に近くなる)ので明度は上がるけど鮮やかではなくなる
- 赤に黒を混ぜると暗くなる(黒と近くなる)ので明度が下がり彩度も下がる
色が明るいってことと鮮やかであるってことは違うのですね。
この明るさや鮮やかさの違いを出すのには白や黒を混ぜたりするので、白と黒を使う不透明水彩絵の具やアクリル絵の具の場合は知っておいてもらうといいのでは、と思っています。
(透明水彩絵の具で描くときは、白と黒の絵の具は使いません。)
ただ、「黒は使い方が難しい」とよく言われますし、私もそう思います。
教える先生やお教室の方針によっては、黒そのままでも混色のときも「絵の具の黒は使わない」って場合もあります。
私はケースバイケースです。
なぜ絵の具の黒は使わないのか?についてはまた次の機会に書きますね。
自分が表現したい色で描く
「明るいイメージの絵を描こう」って思った場合は
明るい=鮮やか(彩度が高い)
鮮やかな色合いを思い浮かべる方が多いのではないかな、と思います。
明度が高い絵=白っぽい絵、なので、鮮やかっていうよりも、パステル調だったり優しい印象の絵になりますね(^^
有彩色が持つ華やかさや生命感
無彩色が持つ静けさや落ち着き
言葉として「彩度」「明度」「有彩色」「無彩色」って、覚えることもないのですが…
明るさとは…
鮮やかさとは…
といった、自分が表現したいことに関わる色の考え方は、覚えておくとより色を自由に使いこなせるようになるのではないでしょうか。
いろいろな分類方法がある色ですが、描きたいイメージ作りの参考になる色の分類については「暖色と寒色とは?心に与える色の効果と絵への活かし方」の記事でもご紹介しています。
色の基本となる三原色については「絵を描く幅が広がる色の知識〜色の三原色、光の三原色、絵の具の三原色」でご紹介しています。
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