【幸せを紡ぐ物語】&【創作レッスン】
3.142026
【創作レッスン】アートはもう一つのコミュニケーション〜絵で自分を表現するということ

幸せを紡ぐ絵 画家・アート講師
松本圭です。
今回は
「表現することを通してのコミュニケーションとは…」
というお話です^^
言葉以外でのコミュニケーション
私は子どもの頃は引っ込み思案の人見知りで、大人になった今でもSNSとかでバンバンアピールできる方じゃなくて…
もうちょっとなんとかならないものか~…と、しょんぼりする時も多々あります^^;
でも、口で言い表せない自分については、絵を描くことや文章で表現して、
それが私にとってのコミュニケーション方法の一つ
なのかなと思っています。
私たちはつい
「コミュニケーション=言葉」
と考えがちですが、言葉だけが人とつながる方法ではありませんよね。
音楽や写真、料理、そして絵など、さまざまな表現の中にもコミュニケーションは存在しています。
言葉ではうまく説明できない気持ちや雰囲気でも、絵にすると伝わることがあります。
- 何を描こうかな
- 今の気分の色はどんな色かな
- どんなタッチで描こうかな
- …
その人らしさやその時の気分は自然と絵の中に表れてくるものです。
だからこそ、アートはとても素敵なコミュニケーション方法のひとつ。
言葉をたくさん並べなくても、その人の感性や優しさ、ものの見方が絵の中に現れ、それを見た人が何かを感じ取ってくれるからです。

自分なりの表現方法を持つこと
私は長い間絵画教室を運営していましたが、以前子どもクラスに「場面緘黙」のお子さんが通っていました。
場面緘黙(ばめんかんもく)とは
場面緘黙とは、家では普通に話すことができるのに、学校や特定の場所など、ある場面になると緊張や不安が強くなり、言葉を話すことができなくなる状態のことです。
これは「話さない性格」や「わがまま」ではなく、強い不安や緊張によって声が出せなくなってしまう状態で、子どもの発達の中で見られることがあります。
家族とは普通に会話ができるのに、学校では先生や友達と話すことが難しい、といったケースも多く、本人も「話したいのに話せない」と感じていることがあるのだそうです。
ただ、言葉でのコミュニケーションが難しい場面でも、表情や行動、そして絵や作品など、別の形で自分を表現することができる子もたくさんいます。
場面緘黙のお子さんにとって、アートや創作活動は言葉以外の形で自分の気持ちや個性を表現する方法の一つ。
言葉が少なくても、作品を通してその子らしさや世界観が伝わることがあります。
ということなのですが、実際のところ、その子は小学2年生から卒業まで通ってくれて、私とはほぼ喋ったことがありませんでした。
子ども同士ではたまに喋っていたので、声は聞いたことあったくらい。
でも、すごく絵が上手で、絵での表現はすごく豊かな子だったんです。
そして、絵の中に登場する本人はいつも笑顔でイキイキしていたんですね。
だからこの子は大丈夫!
って思っていたのですが、ある時教室のイベントに「お友だちも参加していいよ」ということにしたら、ゾロゾロお友だちを連れてきて…
「友だち多いんだ!」とびっくりしたのを覚えています。
喋ることでのコミュニケーションが苦手=友だちが少ないのでは
と思い込んでいた自分を深く反省しました。
大人とは喋らない、決して言葉でのコミュニケーションが得意ではない子が、「自分なりの表現方法を持っていた」ということはとっても素晴らしいことだなと思います。
自分のお子さんの得意なコミュニケーション方法を伸ばそうとしていた、親御さんも素晴らしいですね^^
絵を通したさまざまなコミュニケーション
作品との関わり方は「展示して見てもらう」だけではありません。
例えば、誰かにプレゼントとして絵を贈るのも素敵なコミュニケーションです。
お誕生日やお祝いのときに、小さな絵を描いて渡すだけでも、言葉とは違う温かい気持ちが伝わることがあります。
また、自分の部屋やリビングに絵を飾ることも、自分自身やご家族とのコミュニケーションになります。
以前絵画教室に通ってくださっていた大人の生徒さんは、毎回絵が仕上がるたびにご主人と一緒に作品を飾るのを楽しみにされていました^^
お子さんがいる方なら、一緒に絵を描く時間も楽しいコミュニケーションになりますね!
同じテーブルで色を広げながら描く時間は、どこかに出かけるというわけではなくても、親子の大切な思い出になります。
このように、アートは「伝える」「共有する」「一緒に楽しむ」といった、さまざまな形のコミュニケーションを生み出してくれます。

いつもと違う自分と出会う
そしてまた、絵の中には自分の意図で発する言葉とは違う自分が現れることもあります。
人間は多面体で、
- 家族の前の自分
- 友だちの前の自分
- 仕事の時の自分
それぞれ違う顔を持っていたりしますよね。
どれも本当の自分ではありますが、絵の中には「今までの自分とはまた違う自分らしさや自分の世界観」が表れ、それが見た人に届きます。
最初の個展をやった頃ですが、イラストの仕事などをしながら居酒屋さんでアルバイトもしていて、バイト先のお客様が個展に足を運んでくださいました。
作品を見てくださって
「初めて圭ちゃんのことがわかった気がした」
とおっしゃっていただけたのが今でも印象に残っています^^
アートは自己表現でありコミュニケーション
時には周りの人から見た「いつもの自分」とは違う自分が現れることもあるのです。
自分自身とのコミュニケーション
私は特に、心が優しくて控えめな人ほど、アートというコミュニケーション方法を持ってほしいな~と思っています。
世の中には、自分の思っていることをはっきり言葉にして伝えるのが得意な人もいれば、そうではない人もいます。
人前で自分をアピールするのが少し苦手だったり、遠慮してしまったりする方も多いと思います。
でもね、それは決して「表現力がない」ということではありません。
自分の思いを「優しさから」心の中に閉じ込めてしまっているのかもしれません。
そういう人こそ、言葉ではなく、別の形で表現する力を持っていると思うんです!
絵を描いたり、何かを作ったりする中で、「自分の感じていること」を外に出すことができると、人は少しずつ自分に自信を持てるようになります。
心理学の分野でも、創作活動やアート活動は自己肯定感を高める効果があると言われています。
これは、作品の上手い下手とは関係ありません。
自分の中にあるものを表現して形にすることで、「自分にも表現できるものがある」と実感できるからです。
また、作品を誰かが見てくれて、「素敵だね」と言ってくれたり、「こんなふうに感じたよ」と感想を伝えてくれたりすると、そこからコミュニケーションの輪が広がります。
言葉だけでは伝えきれない部分を、作品が橋渡ししてくれるのですね。
こんな風に絵を描くことは、ただ作品を作るだけではなく、自分自身とのコミュニケーションであり、人とつながるための素敵なコミュニケーション方法でもあるのです^^

さいごに
自分を表現すること、描いたものを人に見てもらうことは、すごく勇気がいることです。
ですけど!
勇気を出したその先には、
💎新しい世界とのコミュニケーション
💎新しい自分とのコミュニケーション
勇気を出したからこそ出会える、新しい世界が待っています^^
あなたがいつも、優しい光と美しいインスピレーションに包まれていますように✨
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