ともだち
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物語【ともだち】最終話
女の子と犬は並んで座り、しばらくの間、木々の間をそよそよと流れる風に吹かれていました。「とても不安だわ。私、今まであなた以外の友だちはいないんだもの」女の子はそういうとぎゅっと膝を抱え、犬の方を見ました。「だからこそお父さんとお母さんは君を学校へ行かせようと考えたんだ。
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物語【ともだち】第3話
お父さんとの話を終えると、女の子はすぐに犬のところへ行きました。「私、来月から町の学校へいくんだって。あなたと離れ離れになってしまうわ」落ち着いた様子で犬が尋ねました「ずっと帰ってこないの?」「きっと長い休みには帰ってこれると思うけど…」「それなら心配することないじゃないか。
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物語【ともだち】第2話
ある日、お父さんが女の子を呼んで、あらたまった顔をして話しをしました。「お前は来月から町の学校へ行くんだよ。ここから通うのは無理だから、学校の寄宿舎で暮らす手配をしたよ」女の子は驚いてお父さんの顔をみました。「お前が山の暮らしを大好きなことは知っている。
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物語【ともだち】第1話
ある山の上の小さな山小屋に、お父さんとお母さんと女の子が住んでいました。女の子の一家は、やぎの乳から作った美味しいチーズや、お母さんが焼いた味わい深いパンを街へ売りに行ったり、旅の宿として泊まっていく旅人のお世話をして生活をしていました。女の子は山の暮らしが大好きでした。
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