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物語【flower fairies】最終話
しばらくして三人の妖精がおじいさんの庭を見に行きました。妖精たちが庭を見ると、おじいさんの庭は色とりどりの花でいっぱいになっていました。庭の門は開け放たれ、町の人たちが次々におじいさんの庭を訪れていました。
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物語【flower fairies】第5話
「おじいさん、バラを一輪もらえませんか?」庭の垣根の隙間から子どもが覗き込みました。「お母さんの誕生日なんです」おじいさんは小さく微笑んで、子どもにバラを一輪あげました。黄色い花の妖精は小さなタネをおじいさんの庭にそっと蒔くと、森へ帰って行きました。
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物語【flower fairies】第4話
さらに次の日、黄色い花の妖精がおじいさんの庭を見に行きました。妖精が庭を見ると、おじいさんは家から椅子を持ち出して、その上に乗りアーチのバラの手入れをしていました。おじいさんは目には優しい光を、口元には微笑みをたたえています。
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物語【flower fairies】第3話
その次の日、赤い花の妖精がおじいさんの庭を見に行きました。妖精が庭を見ていると、おじいさんが家からジョウロを持って出てきて、花壇の花に水をやり始めました。おじいさんは頑固そうな顔をしていましたが、目には優しい光をたたえていました。
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物語【flower fairies】第2話
次の日、ピンクの花の妖精がおじいさんの庭を見に行きました。妖精が荒れた庭を見ていると、おじいさんが家から出てきて庭のベンチに座りました。おじいさんは確かに頑固そうな顔をしていましたが、寂しそうな目をしていました。
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物語【flower fairies】第1話
青い月の夜のこと。森の中で3人の花の妖精が話し合いをしています。「この間町はずれを飛んでいたら、とても庭が荒れ果てた家を見かけたわ」「ああ、私も気になっていたの」「あの家はおじいさんが一人で住んでいるよ。
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物語【ひなたぼっこ】最終話
おばあさんは、おじいさんとの思い出がたっぷり詰まったこの庭が大好きなのです。「空耳かねぇ。小さな子どもの歌声も聞こえるようだ。きっとどこかで子どもが遊んでいるのだろう」息子さんはそう独り言のようにつぶやくと、おばあさんが入れてくれた2杯目の紅茶を口に運びました。
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物語【ひなたぼっこ】第3話
長く伸びたツルは、金の鈴の実をつける不思議な植物。草花が咲き乱れる地面から、1本だけ悠々と空へ伸びています。りんりんりん…時々風に揺られて、ツルについた鈴たちが小さな音楽を奏で、女の子は鈴の音に合わせて歌を口ずさみます。
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物語【ひなたぼっこ】第2話
りんりんりん…おばあさんと一緒にティータイムを過ごしている息子さんの耳に、どこからか小さな鈴の音が聞こえました。「母さん、今、庭から鈴の音がしなかったかい?」おばあさんは「さあ、私には何も聞こえなかったよ。きっと空耳だろうよ。」と言って紅茶をすすりました。
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物語【ひなたぼっこ】第1話
おじいさんが亡くなってから、おばあさんは小さなお家に一人で暮らしています。おばあさんの家の庭はいつでも草がぼうぼうで、雑草だらけです。春になると息子さんがやってきては庭の手入れを申し出てくれるけど、おばあさんは「いいから、いいから。
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