【幸せを紡ぐ物語】

物語【夜明け】最終話

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しばらくすると、すっかり葉が落ちた木々の向こう、太陽の光がかすかに空を照らし、雪の上に透き通った影を作り始めました。

新しい雪、新しい足跡、新しい太陽、新しい1日、新しい希望…すべてが新しい、夜明け。
凍えた指先に、昇り始めた太陽のかすかな光さえも暖かく感じられます。
ツンと澄み切った真冬の空気の中、少女はろうそくの明かりを手に、淡々と歩き続けました。

やがて、少女は山の頂上にたどり着きました。
山の上から見下ろすと、そこにはお父さんが働く町が広がっていました。
「お父さん…」
ちょっぴり寂しかった少女の心の中、新しい朝の光とともに、暖かな思いが広がって行きました。

やがて冬は終わる。
そして、町のお土産とともに、寂しかった季節も終わりを告げるのです。
少女の心の中は、寒い冬の後にやってくる瑞々しい季節への希望で溢れていました。

終わり
〈絵と文/松本圭〉

☆お読みいただきありがとうございました☆

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