幸せを紡ぐ物語

物語【睡蓮】第3話

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「旅の方、あなたにお願いがあります。
私はとても大切な約束で明日の夕方までに西の森へ行かなければなりません。
ですが、痛んだ羽が治るまで3日はかかるでしょう。
どうか私を西の森まで運んでいただけませんか?」

若者は驚きながらも快く妖精の願いを引き受けました。
そして、妖精を大切に胸ポケットにしまい荷物を背負うと、早々に西の森へ向かって歩き出しました。

西の森までは丸一日かかります。
若者は休むことなく歩き続けました。

「あなたは急ぎの用があったのではないでしょうか。」
睡蓮の妖精はポケットの中から申し訳なさそうにいいました。
「いえ、当てのない旅ですから」

…第4話へ続く
〈絵と文/松本圭〉

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