幸せを紡ぐ物語

物語【stand alone】第1話

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私は旅をしていました。
長い長い暗闇の中を一人歩く旅です。

光り輝く星が見えるでしょうか。
私にはまだ見えません。
私はどこへ向かえばいいのでしょうか。
西か東か、今はそれさえもわかりません。

誰かが空を指し示し「ほら、あれがあなたの目指す星だよ」と、教えてくれたらいいのに。

疲れきった私は洞窟で休みました。
孤独と疲労の中で、こんな夜が永遠に続くのかと思いました。
私に終わりのときがくるまで…。

小さなたき火のぼんやりとしたの光の中で、眠りについた私は夢を見ました。
夢の中で私は鳥になり、空の上から砂漠の景色を見下ろしています。
夕暮れの迫った空はどこまでもどこまでも見渡す限りのバラ色。
砂漠の砂も空の色を映し、バラ色に染まり、私の足跡だけが崖にそって点々と濃い影を落としていました。

…最終話へ続く
〈絵と文/松本圭〉

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