【幸せを紡ぐ物語】

物語【喝采】第1話

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ある街のはずれ、真夜中になると、どこからかかすかに歌声が聞こえる。
その店がどこにあるのか、誰も知らない。

夜、もう日付が変わる頃になると客たちが集まり、店の中は活気づく。
グラスをかたむけながら語り合う紳士淑女。
婦人たちの軽やかな笑い声に、店の空気が楽しげに揺らめいた。
きらびやかなドレスに毛皮のショールを羽織った婦人の指先は大きな石のついた指輪で彩られ、紳士たちが着るスーツのしなやかな生地からは、一目で高価だとわかる滑らかな光沢が放たれていた。

やがて、店のオーナーが客たちに静粛を求め、1人の歌い手が舞台に現れた。

客人たちは拍手喝采でこの店のスターを迎える。
軽く膝を曲げて挨拶をすると、舞台の上の女は深い声で歌い始めた。

…第2話へ続く
〈絵と文/松本圭〉

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