【幸せを紡ぐ物語】

物語【ひなたぼっこ】第1話

hinatabokko

おじいさんが亡くなってから、おばあさんは小さなお家に一人で暮らしています。

おばあさんの家の庭はいつでも草がぼうぼうで、雑草だらけです。
春になると息子さんがやってきては庭の手入れを申し出てくれるけど、おばあさんは
「いいから、いいから。まあ、今日はゆっくりしていきなさい」
と笑って断ってしまいます。
そして、庭の古びたテーブルに、息子さんが子どもの頃から大好物だったお手製のマフィンと熱い紅茶を用意して、二人でお茶の時間を過ごすのです。

息子さんは草ぼうぼうの庭を見てはいつもあきれてしまうのだけど、大好物のマフィンの魅力には勝てません。
おばあさんが用意してくれたマフィンには、たっぷりのクリームとブルーベリーのジャムが添えてあり、見るからに美味しそうです。
息子さんは庭の手入れをあきらめるとベンチに座り、今日も庭の雑草たちを眺めながらマフィンをほおばっています。

…第2話へ続く
〈絵と文/松本圭〉

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