幸せを紡ぐ物語

物語【ハナキリン】最終話

03_hanakirin

次の朝、目覚めたお姫様がお城の窓から外を見ると、そこにはもう立ち並ぶハナキリンはありませんでした。
いつも見慣れたハナキリンの変わりに、お城の門の前にはまっすぐな道が伸びているのが見えました。

お姫様が召使いが用意してくれた朝食を食べ終え、すっかり変わってしまった窓からの景色を眺めていると、部屋のドアをノックする音がしました。
ドアを開けるとそこには、旅支度をした召使いが立っていました。
「さあ、旅立ちましょう!」

年老いた召使いはにっこり笑って大きなバッグをお姫様に手渡しました。
今日から自分の荷物は自分で持って、自分の足で歩くのです。
お城の門から続くまっすぐな道を、お姫様は父と母に変わり自分を育ててくれた老紳士とともに、歩き出しました。
お姫様を守るハナキリンはもうないけれど、そこには自由な風が吹いていました。

終わり
〈絵と文/松本圭〉

☆お読みいただきありがとうございました☆

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