幸せを紡ぐ物語

物語【誰も知らない】第1話

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誰も知らない森の中。
外の世界から森を守るかのように高い木々が立ち並び、木漏れ日が当たる地面は草に覆われ、いつもしっとりと湿り気を帯びています。

その地面の下の土の中は、柔らかくて暖かくて、居心地の良い暗闇。
私はこの森の地面の中で、孵化する時を待っています。

眠ったり目覚めたり、ウトウトしてはまた眠り、たくさんの時が流れて、この頃はだんだんと目覚めている時間が長くなってきました。

静かな静かな森の中…
暖かい土の温もりに守られてぼんやりと時を過ごしていると、時々地面の外から誰かの話し声が聞こえてきます。

…第2話へ続く
〈絵と文/松本圭〉

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