ブログ

  1. 物語【ひなたぼっこ】第3話

    長く伸びたツルは、金の鈴の実をつける不思議な植物。草花が咲き乱れる地面から、1本だけ悠々と空へ伸びています。りんりんりん…時々風に揺られて、ツルについた鈴たちが小さな音楽を奏で、女の子は鈴の音に合わせて歌を口ずさみます。

  2. 物語【朝の仕事】第1話

    洗ったばかりの白いシャツやシーツをパンパン!と気持ちよく広げて物干しに干し、これから高くなるお日様に託します。朝の洗濯と、夕食のためにお米を洗ってご飯を炊いておくのが私の仕事。私より早くに家を出て会社へ行くお父さんが、「じゃあ、頼んだよ。戸締りしっかりな。

  3. 物語【ある光】第1話

    大きな駅を出てしばらくいくと薄暗い路地に出た。都会のビル街のまばゆい灯りの影となり、まるで数十年前から取り残されたままのような小さな家々がならんでいる。その路地をまっすぐに進んでいくと、いつものマンションに着く。

  4. 物語【ひなたぼっこ】第2話

    りんりんりん…おばあさんと一緒にティータイムを過ごしている息子さんの耳に、どこからか小さな鈴の音が聞こえました。「母さん、今、庭から鈴の音がしなかったかい?」おばあさんは「さあ、私には何も聞こえなかったよ。きっと空耳だろうよ。」と言って紅茶をすすりました。

  5. 物語【夏の終わり】最終話

    もう夏が終わろうというある日、私が海の見える丘へ行くと、女の人はいませんでした。いつも2人で並んで海を見た木陰はただ風が吹き抜け、ざわざわと木の葉たちが揺れています。約束をしているわけでもないし、いつも会うわけではなかったけれど、妙な胸騒ぎを覚えて私は辺りを見回しました。

  6. 物語【月夜のできごと】最終話

    「さあ、今から素敵なショーをご覧にいれますよ。なんたってここは夢の中。」女の子はそういうと軽やかにダンスを踊り始めました。夜中に一人目を覚まし不安で泣き出しそうだった男の子ですが、ママを呼びに行くのも忘れてダンスに見とれています。

  7. 物語【ひなたぼっこ】第1話

    おじいさんが亡くなってから、おばあさんは小さなお家に一人で暮らしています。おばあさんの家の庭はいつでも草がぼうぼうで、雑草だらけです。春になると息子さんがやってきては庭の手入れを申し出てくれるけど、おばあさんは「いいから、いいから。

  8. 物語【夏の終わり】第3話

    約束をしていたわけではないけれど、私たちはたびたびの見える丘で会いました。女の人は、外国の映画の話、私にはまだ難しい小説の話、ファッションやおしゃれの話、いろいろな話を聞かせてくれました。時には何も話さずに海を眺めていることもありました。

  9. 物語【月夜のできごと】第2話

    月夜の主役はこの私。女の子が我が物顔で家の中を物色していると、どこかで小さな声がしました。「ママ…」坊やが眠たげに目をこすりながらリビングに入ってきました。「ちぇっ、また坊やが起きちゃった」女の子は舌打ちをしました。

  10. 物語【黄色いバラ】最終話

    店をあとにする女性に、店主が黄色いバラを手渡しました。「あの日も黄色いバラをいただきましたね」「はい、黄色いバラの花言葉は友情です。自分の花を咲かせようとするあなたに友情のエールを贈ります」「ありがとう」女性は黄色いバラを大切そう受け取りました。

おすすめの作品

登録されている記事はございません。

ページ上部へ戻る