幸せを紡ぐ物語

  1. 物語【遠くへ行きたい】最終話

    ご主人様は浮き輪をつけて、果敢に波に飛び込みました。そして、海水と砂にまみれては、押し流されて波打ち際に転がっているのでした。

  2. 物語【遠くへ行きたい】第3話

    ある暑い日、ご主人様は水着を着て海へ向かいました。もちろん私もお供しました。いつか遠くの国へ行こう、そう心に決めたご主人様は、泳いで海を渡るつもりか、水泳の練習を始めることにしたのです。カナヅチの小さな女の子が海で泳ぐだなんて、正気の沙汰ではありません。

  3. 物語【遠くへ行きたい】第2話

    ご主人様はこのところ毎日が退屈でたまらないようです。夏休みだと言うのに友だちと遊ぼうともしないで、しょっちゅう世界地図を眺めています。友だちが夢中になっているゲームもテレビも、ご主人様にとってはどこかの大人が作った偽物の世界にすぎません。

  4. 物語【遠くへ行きたい】第1話

    私の飼い主であるご主人様は、どちらかというと物静かな女の子です。ですが、負けん気が強いところがあって、時には学校でいじめっ子に立ち向かい、家ではお父さんに囲碁の勝負で負けては悔し涙を拭い、いつでも心の中に秘めた炎を燃やしているのです。

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