幸せを紡ぐ物語

  1. 物語【夜間飛行】第4話

    翼のある女性とともに、青年は空の上から様々な世界を見てまわりました。暖かい南の海の、今まで見たことがない深く透明な青さ。寒い寒い北の国の、真っ白な雪の世界と暖かく揺れる家々の明かり。アラビアンナイトのような建物に、青年の心はワクワクと弾み、思わず感嘆の声を上げました。

  2. 物語【cross road】第2話

    仕事が休みの日になると時々、私はこの交差点にやってきます。巨大な交差点の真ん中に立って人ごみにまぎれていると、雑踏の中、妙な安心感を覚えます。地球人だろうが、宇宙人だろうが関係なく、この雑踏の中では私は大勢の中の一人にすぎないのです。そしてまた、猛烈な孤独感を感じることもあります。

  3. 物語【小さな灯】第4話

    小さな天使は少し考えてからこう答えました。「私が神様に天使にしていただく前、人間界にいたころのことを覚えているの。ずいぶんと短い間だったけれど、お父さんやお母さんに愛されて、たくさんの人たちが私を見守ってくれて、とても大切にしてもらったわ。

  4. 物語【夜間飛行】第3話

    素晴らしい体験をすればきっと素晴らしい小説が書けるに違いない…。青年は、父親について世界旅行へ旅立つと言う友達をうらやましく思いました。そして、軽く頭を振ると、薄暗い部屋の中で1人自分を責めました。

  5. 物語【cross road】第1話

    私の宇宙船がこの星に不時着して半年が経ちました。右も左も分からなかった私は、親切な地球人のおばさんに助けられ、なんとか暮らしています。昼間は工場で働いて、自分の生活費を稼ぐようにもなりました。私の故郷の星にいるお父さんお母さん、どんなにか心配していることでしょう。

  6. 物語【小さな灯】第3話

    ある日、疲れて一休みしている小さな天使のところに、友だちの天使が来て言いました。「人間って不思議だね。みんな幸せを願っているはずなのに、あっちでもこっちでも憎しみや争いばかり。いくら希望の明かりを灯してまわったって、すぐにろうそくの灯は消されてしまう。

  7. 物語【夜間飛行】第2話

    その友だちは小説家を目指す同志なのです。家がお金持ちの友達と貧しい青年、立場は違えど同じ夢を語り合う時間を何度も持った仲間です。友達の頰は紅潮し、希望で輝いていました。青年は軽くコーヒーカップを持ち上げて「おめでとう」とにっこりしました。

  8. 物語【ミズキンバイ】最終話

    ミズキンバイの妖精は二人の願いを聞き入れ、ずっとお城の庭で暮らしました。カエルの王様と王妃様はミズキンバイの妖精を、まるで自分たちの子どものようにかわいがりました。カエルの王様と王妃様のお城の庭は、ミズキンバイでいっぱいになりました。

  9. 物語【小さな灯】第2話

    このろうそくの庭は、小さな天使が一人で見張り番をしていました。明かりが消えてしまったろうそくに、「希望」という灯をつけるのが天使の仕事です。

  10. 物語【夜間飛行】第1話

    ある街にとても貧しい青年がいました。青年は働きながら小説家を目指していました。生活費を稼ぐ仕事の合間にコツコツと小説を書いてはコンクールに挑戦していましたけれど、いつもあと一歩のところで夢はつかめません。ある晩のこと、青年は町のカフェでコーヒーを飲んでいました。

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